結納品に込められた意味 納品には幸福への願いが込められています。結納の一つ一つの品々に込められた意味は、送る側の願いや、感謝の気持ちを伝えるための手段です。 これらを贈る事によって、こんなに喜んでいるのだ、という気持ちを品物が伝えてくれるのです。 家内喜多留　(やなぎだる) 清酒。家の中に喜び事多く留めるの意。 つまり、『あなたが来てくださる事によって、我が家に喜びごとが多く留まるのですよ』という感謝の意味。鶴と亀の対で贈る事が多い。 結納金（ゆいのうきん） 他に小袖料、男性へは袴料とも表わします。 最近では50万、70万、100万円あたりが結納金の相場で、切のよい数字で包むのが一般的です。 優美和（ゆびわ） 婚約のしるしとして贈ります。華やかに包み飾ることで、より一層心のこもった贈り物に。梅の花の水引細工は、単体で、正月の飾りなどにも使えます。 留袖（とめそで） 現物を贈る事もあるが、小袖料として金封（結納金）を贈る事もあります。かつての武家の結納で帯地と袴地を贈り合った名残です。 友白髪（ともしらが） 白麻糸は丈夫で切れにくいことから、夫婦がともに白髪になるまで仲良く添い遂げるよう祈願して贈ります。親戚に配るするめを束ねる際に使います。 末広（すえひろ） 末広がりに福を招くよう、両家の一層の繁栄を願って贈る白扇です。房を取れば、和装に一生涯使えます。表の折紙は赤の手漉き檀紙です。 長熨斗　（ながのし） 鮑（あわび）を伸ばして干した「鮑熨斗」の略。物を送る際に魔除けの意味で魚や肉などの「生ぐさもの」を添ええていた習慣が簡略化されたものです。 寿留女　（するめ） するめは長期保存に耐える事や、噛むほどに味が出る事などから、末永く幸せが続く事を象徴します。寿を納め、永久不変の心を込めます。 子生婦　（こんぶ） 昆布は「よろこぶ」の語呂合わせです。「ひろめ」の古称から「広める」に通じるとも言われています。婚礼に際しては、旺盛な繁殖力により、子孫繁栄、子宝を象徴するものです。

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